
春ウコンと肝臓、その関係を研究から考える
肝臓は、食べ物から取り込んだ栄養素だけでなく、薬や化学物質の代謝にも関わる“処理工場”のような臓器です。忙しく働く肝臓ですが、アルコールや脂肪の蓄積などによる負担が積み重なると、炎症や酸化ストレスが生じることがあります。
春ウコンは伝統的に“肝臓に良い”というイメージで語られることがありますが、ここでは、そうしたイメージを「研究で何が評価されているか」という形で整理します。

春ウコンと肝臓への負担を調べた研究
韓国の研究グループ(ジャセン脊椎関節研究所および東国大学 韓医学部)は、春ウコン抽出物が肝臓にかかる負担に対してどのような影響を示すかを、細胞実験と動物実験で検討しました。評価に用いられたのは、アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)の過量投与で肝障害が起こるモデルです。これは人の治療効果を示すものではありませんが、肝臓に強いストレスがかかった状況を再現する研究モデルとして広く使われます。
肝臓のダメージと酸化ストレスを調べた結果
研究では、肝臓の傷害をみる指標として知られるAST・ALT(血中酵素)を測定し、春ウコン抽出物を投与した群ではこれらが低下する方向の変化が報告されています。また、肝臓内の酸化ストレスに関わる活性酸素種(ROS)や、抗酸化に関わるグルタチオン(GSH)も評価され、ストレス指標が改善方向に動いたことが示されています。さらに、Sirt1/HO-1といった抗酸化応答に関わる分子の変化も合わせて報告されており、「肝臓ストレスに対する反応」を多面的に見た研究として整理できます。
※本内容は基礎研究の紹介であり、医薬品的な効能(予防・治療)を示すものではありません。


DOI:10.3390/nu15040808
※本図解は基礎研究の内容を一般向けに整理したものです。食品としての春ウコンが、病気の予防・治療を示すものではありません。
栄養書庫発行 : 『QUICK SERIES Vol.1 春ウコン 沖縄で育まれた元気の秘密を知る』より















