
京丹後市の百寿研究
腸内の水素産生菌と活性酸素撃退、さらにはヘルシーエイジングの実現まで、その秘密を解き明かした一つの研究があります。
京都府の日本海側に位置する京丹後市は、人口10万人あたりの百寿者(100歳以上の高齢者)の比率が全国平均の約3倍、昔ながらの生活習慣を大切にし、畑仕事や山や海での食材調達を続ける屈指の長寿エリアとして知られています。
その長寿の秘密を解き明かそうと、2017年より京都府立医科大学の内藤裕二教授らを中心に「京丹後長寿コホート研究」(※1)が実施されています。
腸内環境が良好
京丹後市在住で健康長寿の皆さんに寄り添い、長期にわたってデータを収集するという地道な取り組みによって、この地で百歳を超えても元気に生活している方々の腸内環境は非常に良好であることが明らかになりました。特に京都市に住む人と比べ、短鎖脂肪酸の一種である「酪酸」を生み出す菌の割合が1.7倍も多く生息していることがわかりました。

長寿エリアあることの理由のひとつ
この酪酸菌は、食物繊維を発酵することで酪酸を作ると同時に、水素も産生する水素産生菌の一種です。京丹後市が長寿エリアあることの理由のひとつは、昔から発酵性食物繊維を豊富に含む食事を好んでおり、その結果腸内に酪酸菌(水素産生菌)が優勢になっているということが挙げられます。その結果、ハイドロゲナーゼも活性化し、活性酸素を効果的に撃退。老化の原因を取り除くことで健康長寿が実現されているというわけです。
水素産生菌の種類(酪酸菌以外)
上記以外にも、様々な腸内細菌が水素産生に関与しています。腸内細菌の構成やバランスは、個人差が大きく、また、食事や生活習慣によっても変化します。特定の菌種だけを増やせば良いというわけではなく、多様な腸内細菌がバランス良く存在することが重要です。

https://www.city.kyotango.lg.jp/material/files/group/1/20231001-3.pdf(※1)
栄養書庫発行 : 『最高の健康生活 5つの新常識』より















