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物忘れとビタミン

物忘れとは

物忘れは脳機能の低下の初期段階とも言えます。脳は体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え、物忘れの症状が出てきます。

脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下の表れです。

物忘れ

脳の機能を活性化する重要な栄養素のひとつ

物忘れに関して、脳の機能を活性化する重要な栄養素の一つにビタミンB12があります。脳の神経細胞は約140億個ともいわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。死滅した神経細胞は2度と再生されず物忘れもひどくなる一方です。

しかし死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の流れをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ、物忘れを改善することができるのです。

物忘れに関する神経伝達物質の中で、記憶と学習にかかわっているアセチルコリンはコリンという物質と酵素を原料にしてつくられています。ビタミンB12はアセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっており、アルツハイマー型認知症の患者の脳脊髄液中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病は脳細胞が萎縮する病気です。この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があります。

組織・細胞の入れ替わり

ビタミンB12は脳細胞の核酸(DNA)の生合成を司っていますので、しっかり摂り入れることで、新しい核酸が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織・細胞」と「新生の組織・細胞」が入れ替わります。その結果若さにもつながると考えられます。

ビタミンB12は、食品としては牛レバー・鶏レバー・カキ・さんま・あさり・にしんなどが知られます。

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-02 フレイルってなに?』より

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