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妊活の新常識 タバコ、お酒、コーヒー習慣

嗜好品

生活習慣を正しく改善、毎日の積み重ねが笑顔への近道です

妊活において、悪影響を及ぼす生活習慣がいくつかあります。その代表例となる3つの嗜好品の習慣についてチェックしてみましょう。

1.喫煙

喫煙(電子タバコを含む)は男性の精子の変形や運動性の低下、精子の数が減少させる可能性があると考えられています。女性の場合は卵巣機能を低下させ、女性ホルモンの分泌が減少します。また、妊娠中の喫煙は流産や早産、低出生体重児のリスクを高めます。

2.飲酒

アルコールは精子の質の低下を招くだけでなく、妊娠に気づくのが遅れると、胎児がアルコールの影響を受ける恐れがあります。女性にとっては、週に14杯(ビールで330ml、ワインで 120ml、ウイスキーなどの蒸留酒で20mlが1杯の目安)以内であれば、妊娠のしやすさに影響しないという報告があります。ただし、週に14杯以上の飲酒では、妊娠率が18パーセント低下したことも同時に報告されています。したがって、妊活中からアルコールを適度に控えることが望ましいです。

3.コーヒー等

妊娠を望む女性が1日に5杯以上のコーヒー(またはカフェインを多く含むお茶など)を摂取すると、臨床妊娠率が約50%、出生率が約40%低下することが示されています。ただし、人工授精を受けている女性で1日5杯以内のコーヒーを飲むことで、妊娠、出産に至る確率が1.5倍高くなるという報告もあります。これも適量を守ることが妊活のポイントです。

■妊活にあたって、タバコをやめるべき理由とは?

やはり、妊活並びに妊娠中のタバコは百害あって一利なしのようです。もしまだ喫煙習慣があるようなら、そしてあなたが妊娠を望んでいるのなら、以下の内容をもう一度確認して1日でも早いタイミングでやめることを決めましょう。

男性イラスト

男性の場合

•精子数の減少
•精子の運動率の低下
•奇形精子数の上昇
•精子の受精能力の低下
•精子の質の低下(精子の遺伝子損傷の可能性)

女性イラスト

女性の場合

•女性ホルモンの減少
•卵子数の減少
•卵巣年齢の老化(5~10歳)
•閉経が早まる可能性(5~10年)
•卵子の老化
•染色体異常の卵子増加の可能性(受精率・着床率が低下し、流産率の増加、異常児の増加)
•受精卵の着床に重要な「子宮内膜」が薄くなり妊娠しにくくなる可能性
•子宮や卵巣の血管の動脈硬化の可能性(血流が悪くなり妊娠しにくくなる)
•子宮外妊娠のリスク
•不妊治療や体外受精の成功率の低下(質の良い卵子が採れず、受精率、着床率が悪化する可能性

まとめ

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-6 名医が教える妊娠力の高め方』より

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