ルテインの役割
ルテインは眼の健康、肌の保護、脳機能の活性化などを促す成分です。人の体内にも存在し、その多くは眼の水晶体と黄斑部、乳房や子宮頚部などにあります。
ルテインとゼアキサンチンは早い段階から存在
それでは、ルテインはいつから体内に蓄積されるのでしょうか?
研究者たちがお母さんの子宮の中にいる胎児について調べたところ、ルテインやゼアキサンチンは、妊娠17~22週、胎児の網膜細胞に蓄積することがわかりました。
胎児の眼が発達するにつれて、ルテインとゼアキサンチンは眼の黄斑に多く集まるようになってきます。生命誕生のこんな早い段階から、この二つの栄養成分が眼の中に高い濃度で存在することは、ルテインやゼアキサンチンが胎児の眼の発達や保護に重要な役割を果たすことを意味しています。
2つの栄養成分が高濃度に蓄積なのは
ルテインやゼアキサンチンの高濃度の蓄積は、胎児の脳の後頭葉、海馬、前頭葉、側頭葉にも見られます。このことは、この2つの栄養成分が脳や神経発達の過程で大量に必要とされることを表しています。
赤ちゃんに重要な成分
また最近の研究では、大人の脳ではルテインやゼアキサンチンが脳内カロテノイド総量の41%を占めているのに対し、生まれたての乳幼児の脳では72%を占めていることが分かりました(下図)。
ルテインやゼアキサンチンは、胎児~乳幼児にとっても重要な成分なのです。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-10 ルテインの秘密』