
免疫の司令塔
マクロファージの名前の由来は「マクロ=大きい」「ファージ=食べる」。その名のとおり、外から入ってきた細菌やウイルス、壊れた細胞などを食べて分解します。さらに、免疫の司令塔の役割も担っています。
全身に常駐し、異物を見つけて排除し、仲間に指令を出す
身体に異物が侵入すると、マクロファージがキャッチして仲間の免疫細胞に信号を送ります。その信号により他の免疫細胞が集合し、協力して攻撃を開始します。マクロファージは免疫軍団のリーダーとして、「体内防御の指揮官」のような役割を果たしているのです。

戦士・指揮官・掃除屋・治療者
また、マクロファージは「修復の達人」でもあります。戦いが終わると、炎症をおさえ、壊れた細胞や老廃物を片づけ、組織の修復を促す成分(成長因子)を放出します。このとき、古い細胞を掃除することで、新しい細胞が生まれる準備を整えます。つまりマクロファージは、戦士であり、指揮官であり、古い細胞の掃除屋であり、再生を導く治療者でもあるのです(図1)。
■ マクロファージの3 つの働き(図1)
①食べて守る「貪食作用」
体内に入った細菌・ウイルス・老廃物などを見つけると、包み込んで分解し無害化することで感染を防ぐ。異物を食べてくれる体のお掃除屋さん。
②敵の侵入を知らせる「司令塔」
ほかの免疫細胞に、敵がいることを知らせる信号(サイトカイン)を出すことで、より強力な防御体制をつくる。
③回復をサポートする「修復・新設」
細胞の修復や新設を促す成分(成長因子)を出して回復をサポートする。

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-14 自然治癒力と腸』より





