エストロゲンとプロゲステロン
妊活に深く係わる女性ホルモンとして、エストロゲンとプロゲステロンが挙げられます。エストロゲンは卵胞の成長を促進し、子宮内膜を分泌過程に導きます。また、プロゲステロンは排卵を促進し、子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態に整えます。
バランスを整える
妊娠しやすい体づくりには、ホルモンバランスを整えることが必須。バランスが正常化するとホルモンはあなたの妊娠をつかさどる重要な働きをしてくれますが、乱れてしまうと生理不順や着床しにくい環境を招き、逆に妊活におけるトラブルメイカーともなります。
■黄体期(排卵が終わってから月経が開始するまでの期間)のホルモンバランス
黄体期になると、プロゲステロンの分泌量がエストロゲンを上回ります。プロゲステロンが優勢である黄体期には、女性の心身に多くの変化が現れます。
テストステロンの重要な役割
また、男性のホルモンではテストステロンが重要な役割を担います。これは男性の性的特徴や生殖能力に重要な役割を果たしています。テストステロンが減少するとことで、性欲の減退や、精子量や質の低下など、妊娠に対するリスクが高まる可能性があります。
■テストステロンの肉体への作用
テストステロンは男女ともに健康な筋肉や骨を作るだけでなく、男性には男性機能強化や動脈硬化の防止などを担っています。女性のテストステロン分泌量は男性の10分の1程度になります。
ホルモンバランス正常化のために
ホルモンバランスの正常化には、男性女性とも以下のような生活習慣改善が有効です。
1.夜型の生活を改善して、十分な睡眠をとること。
2.適度な運動やストレスを減らす生活を心がけること。
3.バランスのよい食事を心がける(特にビタミンB群や亜鉛、鉄分が有効)。
妊活をしっかりサポート
ホルモンは、男らしさ、女らしさのコントロール役です。バランスを整えてしっかり機能することで、妊活をしっかりサポートしてくれるのです。
栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-6 名医が教える妊娠力の高め方』より