
マクロファージとストレス
私たちの健康を守る門番としての役割を担うマクロファージ。その働きを著しく低下させるものがあります。それは、ストレスです。万病の元ともいわれるストレスに長期間晒され続けると、不眠や肌荒れなどの症状に襲われたり、胃痛や便秘などの消化器系障害が起きたり、不安やうつ状態など神経系にもダメージを受けます。
マクロファージをストレスから守るLPS
マクロファージもストレスには非常に弱く、現代社会の生活では、マクロファージの機能は常に低下のリスクに晒されています。
そこで、マクロファージをストレスから守ってくれるLPS の出番です。LPS はマクロファージを生理的な活性状態にする働きがあります。これは、マクロファージの「プライミング状態」と呼ばれ、異物を効果的に排除するための準備段階といえます。
マクロファージを最適な状態に導く
活性化マクロファージは、活性酸素(※1)を作り出して体に悪影響を及ぼすと考えられていますが、プライミングは、静かな活性化であり、異物と出合うと排除能力が高まるものの、異物と出合わなければ通常の状態を維持している状態です。ストレスの多い現代社会で生きる私たちが、LPS によってマクロファージをプライミング状態にしておくことができれば、いざというときも安心。LPS は、健康を守るためにマクロファージを最適な状態に導いてくれるのです。
マクロファージを強化するβグルカンやペプチドグリカン
マクロファージを適正に活性化させるのは、LPS だけではありません。
例えば、キノコ類や酵母などに含まれるβグルカン(※2)、あるいは乳酸菌に含まれるペプチドグリカン(※3)なども、マクロファージを刺激してその働きを強化する作用を持っています。

ごく微量でもマクロファージを適正活性化させるLPS
しかし、これらの成分と比較すると、LPS のマクロファージ活性化力は、けた違いに高いことがわかっています。LPSの場合、βグルカンやペプチドグリカンよりも、なんと1,000 ~10,000分の1というごく少量で、マクロファージを活性化させる効果を持っているのです。
※1 活性酸素
電子数が変化して不安定になった酸素。細菌・ウイルスなどを排除するときに発生して細胞を酸化させる。
※2 βグルカン
多糖類の一種で、食物繊維の仲間。キノコ類や酵母などの細胞壁に存在する成分で、胃腸で消化・分解されず、腸内の免疫担当細胞に働きかける。
※3 ペプチドグリカン
多糖とペプチドから成る。正細菌の細胞膜の外側に層を形成する、細胞壁の主要物質。
■ βグルカンとパントエア菌LPS の相乗効果


栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-3 パントエア菌LPSの秘密』より

