
脳のエネルギー源として効率的に利用されるケトン体
通常、脳は糖質(グルコース)を主なエネルギー源として利用していますが、ケトン体を摂取することで、脳はケトン体を代謝してエネルギーを得ることができます。
ケトン体は脳のエネルギー源として効率的に利用されるため、脳のエネルギー代謝が改善されます。これにより、脳の機能が安定し、認知能力、集中力、記憶力、それぞれの向上が期待されます。
炎症反応が抑制され、神経炎症が軽減される
また、ケトン体には炎症の抑制効果もあります。慢性的な炎症は脳の健康に悪影響を与えることが知られており、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患のリスクを増加させる要因とされています。ケトン体の摂取により炎症反応が抑制され、神経炎症が軽減されることで、脳の健康状態が改善される可能性があります。

酸化ストレスによる神経細胞のダメージを軽減
さらに、ケトン体には脳の神経細胞の保護効果もあります。ケトン体は抗酸化作用を持ち、酸化ストレスによる神経細胞のダメージを軽減することが示唆されています。そのため、ケトン体の摂取により、神経細胞の保護や修復能力が向上し、脳の老化や神経疾患の進行を遅らせる効果が期待されます。
認知機能テスト結果の改善
これらはMCT(中鎖脂肪酸/ケトン体を生成する働きがある)を用いた臨床試験により実証されています。糖質をエネルギー源としていた場合に比べ、MCTを30グラムずつ投与すると、脳におけるケトン体の取り込みが2.3倍増加し、認知機能テスト結果の改善も確認されました。身体機能だけでなく脳機能に対する働きについても、今後のケトン体研究の成果に大きな期待が集まっています。
■ MCT摂取による認知機能改善(高齢者)
MCTを毎日30グラム、6か月間摂取した結果、脳に対するケトン体の働き(代謝改善、炎症抑制、抗酸化)により高齢者の認知機能はどのように改善したのか?


栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-36 天然由来ケトン体の秘密』より

