
発酵性食物繊維はご馳走
腸内細菌にとって何よりのご馳走は、人間の消化酵素では分解できない「発酵性食物繊維」です。野菜、豆、果物、海藻、穀物の中に含まれるこれらの成分は、大腸まで届いて細菌たちのエサとなり、短鎖脂肪酸をたっぷりと生み出してくれます。
大切なのは「どこまで届くか」
ここで大切なのは「どこまで届くか」という視点です。大腸は約2メートル。入り口近くで分解される繊維もあれば、奥の方まで届いて働く繊維もあります。手前・中間・奥、すべてのエリアで腸内細菌にエサを届けるためには、多様な食品を組み合わせて食べることが欠かせません。

ファイトケミカル
さらに最近注目されているのが、植物の色や香り成分である「ファイトケミカル」。これらの多くは水溶性で、腸内細菌によって代謝されることで新たな健康物質を生み出します。たとえば、大豆イソフラボンから作られる「エクオール」は、美容や更年期ケアに有用とされます。またポリフェノールから生まれる「4-クレゾール」は糖代謝を改善する働きが期待されています。

腸内細菌を喜ばすには
つまり、食物繊維とファイトケミカルをバランス良くとることが、短鎖脂肪酸を増やし、さらにその力を引き出すための秘訣です。食卓に色とりどりの野菜や果物を並べ、豆類や海藻を取り入れるだけで、腸内細菌は喜び、私たちの体に「元気と若さ」を提供してくれます。
食物繊維とファイトケミカルを意識的にプラス
今日の一品に、食物繊維とファイトケミカルを意識的にプラスする。それだけで、あなたの腸は大きく変わり始めます。
栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-13 腸内細菌がみんな元気に!短鎖脂肪酸を育てよう』より















