アレルギー反応とは
私たちに備わっている「免疫」は、病気を引き起こす異物(ウイルスや細菌など)の体内侵入に対して、身体を守るために反応・攻撃をします。この免疫システムが、ある特定の異物(ダニやスギ花粉、食べ物など)に対して過剰に反応して、身体に症状が引き起こされることをアレルギー反応と言います。
マイナスイオンとアレルギー物質
マイナスイオンは、こうした空気中のアレルギー物質の除去にも活用されています。菅原研究所ではマイナスイオン発生機能付きエアコンの使用によるダニの生息数の変化を2年にわたり実験した結果、マイナスイオン環境の部屋ではダニの生息数が減少し、マイナスイオンにはダニによるアトピー性皮膚炎や気管支炎の予防の可能性があると結論づけています(図1)。
■ マイナスイオンによるダニ発生の改善効果(図1)
マイナスイオン発生機能付きエアコンを使用して、マイナスイオン環境にした部屋とマイナスイオンなしの部屋のカーペットやカーテン、枕などインテリアについたダニの数を通年に渡って調べた結果、マイナスイオンエアコンの部屋ではダニが減少するという結果が認められました。
マイナスイオンとホルムアルデヒド
またマイナスイオンによるホルムアルデヒドの低減効果の実験でも、マイナスイオン発生器によってホルムアルデヒド濃度が下がることが確認されています(図2)。
■ マイナスイオンによるホルムアルデヒド低減効果(図2)
防湿ケース内に汚染源としての合板、マイナスイオン発生器、ホルムアルデヒド簡易測定器を入れ、ホルムアルデヒド濃度を測定。マイナスイオン発生器の電源を切った状態で測定を開始すると、ケース内のホルムアルデヒド濃度は時間とともに上昇しました。
有害な気体も分解して不活性化
マイナスイオンはこうした微生物やカビ、花粉などのアレル物質はもちろん、有害な気体も分解して不活性化すると言われています。空気中の微粒子はマイナスイオンを取り込んで、空気中に留まらず下に落ちていきます。これらはなくなるわけではないので、アレルギー対策としてはこまめな掃除を心がけたいものです。
プラスイオンからマイナスイオンの環境へ
現代の私たちの生活は電子機器や、花粉、粉塵、排気ガスなど、つねにプラスイオンに囲まれています。こうした生活空間の室内環境をマイナスイオンに傾けることで、心と体の健康にもつながっていくと考えられています。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-31 マイナスイオンの健康力』より