
スリムアップ
米国ジョンズホプキンス大学のマーク・マットソン博士らの研究
(New England Journal of Medicine,2019)により、インターミッテントファスティング(16:8)の減量効果が証明※1されました。
体脂肪が減少しても筋肉量は変わらず
トレーニングを行っている34人の男性を対象に、8時間以内に食事を摂るグループ(13時/16時/20時)と、通常の食事時間を維持するグループに分け継続的に体組成を測定。8時間以内に食事を摂ったグループは、8週間で体脂肪が平均1.6kg減少したにも関わらず、筋肉量や筋力には有意な違いは見られませんでした。
新陳代謝を根本的に変える
さらに博士らは、インターミッテントファスティング(16:8)が新陳代謝を根本的に変え、体脂肪の燃焼を促進。さらに血糖値の安定やホルモンバランスの調整、細胞レベルで代謝が改善することをつきとめました。

カロリー制限と比較
食事をとらない時間をつくることで、その間に体が飢餓状態となり、エネルギー源になっている糖分を使い切ってしまいます。かわりに脂肪をエネルギー源として使い始めることで血糖値が安定、炎症反応が抑えられるなどの変化が現れるという仕組みです。さらに、これまでの研究から単純なカロリー制限よりも腹囲の脂肪を減らす効果が高いことが示されています。
※1 DOI:10.1056/NEJMra1905136掲載誌:New England Journal of Medicine (NEJM)
▶ 体脂肪減少は通常食の14倍
マーク・マットソン博士の研究グループは、平均年齢28~35歳、平均BMI(ボディマス指数)24~26、トレーニング中の男性34名を通常食と16時間絶食群にグループ分け、8週間の脂肪率を比較したところ、16時間絶食群の脂肪減少率は通常群の14倍に達した。

▶明らかな体重の軽減
イリノイ大学シカゴ校運動生理学・栄養学部ケルシー・ガベル博士らの研究によれば、16時間絶食をしたグループは普段通りの食生活のグループに比べ、明らかに体重減少が確認された。肥満気味の男女46名を2群に分けて12週間観察。

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-9 あなたのカラダ、ドラマチックに変化 インターミッテントファスティング』より

