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神経因性疼痛に対してのカンナビノイド

手のこわばり

神経因性疼痛とは

神経因性疼痛は、神経の障害・機能不全・一時的な神経の混乱などによって起こる慢性の痛みです。
カンナビノイドの鎮痛効果は古くから知られていますが、痛みの性質によって鎮痛効果に差があります。侵害受容性疼痛(炎症や外傷などによる痛みを感知する受容体を介した通常の痛み)には効果が薄いのですが、多発性硬化症・慢性関節リウマチ・上位運動ニューロン症候群・HIV関連神経障害などの、神経繊維が直接侵害されて生じる痛みである神経因性疼痛に効果があります。

神経因性疼痛

神経因性疼痛治療ガイドラインでのカンナビノイドの位置付け

医療用大麻が合法的な地域では、治療薬として一般的に使われています。ヨーロッパ連合神経学会の神経因性疼痛治療ガイドラインでは中枢性神経障害性疼痛に対して2〜3番目に行う治療として、カナダ疼痛学会では4番目に行う治療として位置付けてられています。

単体よりも複合

GW製薬の研究では、神経因性疼痛には、THCおよびCBD単体よりも、THCとCBDの比率が1:18~1:30の混合物が効果が高く、その投与量はTHCが 2.5~5mg /日、CBDが 75~85mg /日でした。

痛みのタイプとカンナビノイド

オピオイド:ケシから採取されるアルカロイドや、そこから合成された化合物。麻薬性鎮痛薬で硫酸モルヒネ・塩酸モルヒネ・オキシコドン・フェニタニル・コデインなどがある。

神経因性疼痛に対してモルヒネなどオピオイドは効きにくいが、カンナビノイドは効きやすい。カンナビノイドはオピオイドの効果を高めるという報告もある。オピオイドとは相補的であり、相乗的な関係があると考えられる。

自然とCBD

栄養書庫発行 : 『カンナビノイドマスター入門』より

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