授かるための筋肉づくり
妊活における筋肉づくりの重要性について、いくつかの観点から見てみましょう。まず、体力増進について。妊娠・出産には女性に身体的な負担がかかります。とくに出産時には、腹筋や腰周りの筋肉が重要な役割を果たします。したがって、妊活中に筋肉を鍛えることで、妊娠・出産に備えることができます。
血行不良による冷えが妊娠に影響
また、筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がります。基礎代謝が上がると、身体全体の代謝が活性化されるため、妊娠しやすい体づくりにつながります。さらに、筋肉量が増えることで、血流が良くなり、身体が冷えにくくなります。これにより、血行不良による冷えが妊娠に影響を与えることを防ぎます。
おすすめの筋トレ「スクワット」
妊活におすすめの筋トレとしては、「スクワット」が挙げられます。とくに、足の筋肉量がある人は卵巣機能が高いともいわれているので、足の筋トレをすることで卵巣への血流が良くなり子宮の冷えも解消することができます。さらに、スクワット運動は太ももの筋肉である大腿四頭筋とお尻の筋肉である大殿筋を使うため、血液を豊富に必要とする大きな筋肉を鍛えることができます。
妊活中の筋トレの注意事項
ただし、妊活中に行う筋トレには注意が必要。特に腹筋や背筋などに急激な負荷をかける運動は禁物。始める前にはストレッチを行うことがオススメです。
適度な運動に合わせた栄養補給も欠かせません。過剰なダイエットや食事制限によって栄養不足になると、妊娠・出産に備えた身体づくりができません。適度な筋肉づくりと栄養バランスを考慮した健康的な食生活と生活習慣を心がけ、妊娠しやすい体づくりに取り組むことが肝要です。
■無理をしない範囲で毎日続ける
適度なスクワットは、血行を良くし卵巣への血流を増加させます。妊娠に必要なホルモンは血流にのって送られてくるため、妊娠を望む方にとっては有効な対策の1つとなります。男性にとっても、スクワットは男性ホルモンのテストステロンの分泌量を増やすためにも有効です。
栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-6 名医が教える妊娠力の高め方』より