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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

ヘアサイクルを改善するヒト幹細胞培養液

髪をとかす

髪の毛が成長するのは

私たちの毛髪を支える毛根の一番下には、毛乳頭という組織が毛包という鞘に包まれています。毛髪をつくるために必要なアミノ酸を中心とした栄養が血液から毛乳頭に届けられ、栄養を受け取った毛母細胞が活発に分裂して髪の毛は成長します。

1日に50~60本の毛が抜ける

通常3~7年、健康な状態なら5年以上は伸び続け、その後、毛母細胞が急激に衰える退行期を経て、成長が完全に止まる休止期に入ると、髪は自然と抜けていきます。健康な状態でも1日に50~60本の毛が抜けるといい、約3か月の休止期を終えると次の成長期がスタートし、発毛と脱毛を繰り返します。

ヘアサイクルが乱れると

ところが血流が悪くなったり、栄養不足、ストレス、ホルモンや皮脂の過剰分泌などの原因によりヘアサイクルが乱れると、成長期が短くなったり、寿命よりも早く抜けてしまったり、休止期が長くなったりして薄毛になります。

休止期が続く慢性休止期脱毛症

男性ホルモンの作用で成長期の期間がどんどん短くなるタイプの薄毛は、女性ホルモンが減少する更年期以降の女性にも起こります。また休止期が続く慢性休止期脱毛症は女性特有のもので、頭部全体に薄毛が進行します。

成長因子成分が毛髪の成長と再生を促進

ヒト幹細胞培養液はこのヘアサイクルを改善します。まずヒト幹細胞培養液に含まれる成長因子が毛髪の成長に関わるWnt/β-catenin信号伝達系を活性化し、毛髪の成長や再生を促します。

毛包幹細胞を活性化して毛母細胞を増殖

また毛包幹細胞を活性化して毛母細胞を増殖します。さらに薄毛の場合、休止期から次の成長期に移行する期間を短縮して毛髪を急速に成長させ、加えて毛包自体を増やすことも明らかになっています。

■毛髪の成長サイクルを誘導

ヒト幹細胞培養液によるビメンチンの誘導

ケラチノサイトで比較
ケラチノサイト拡大で比較

ヒト幹細胞培養液は, 毛囊(もうのう/毛根を包む皮膚組織)幹細胞の成長を促すだけでなく、ビメンチン(細胞質の構造を安定化する細胞骨格タンパク)による毛髪の新しい成長サイクルを誘導、毛髪成長のような臨床的効果が期待できます。

この写真では、ビメンチン(細胞骨格タンパク)とインテグリン(細胞表面受容体)の活性を、ケラチノサイトで⽐較しました。

その結果、ヒト幹細胞培養液を加えた場合、ビメンチンが誘導され毛髪成長の効果が期待できることが示唆されました。

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-25 ヒト幹細胞培養液の美容力』より

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