日本人の死亡原因トップは
日本人の死亡原因トップの疾患は悪性新生物、つまり“がん”です。がんによる死亡者は年間35万人を超え、日本人のおよそ3人に1人ががんで亡くなっていることになります。
免疫を上げる方法
現在、多くの病院では主に三大療法といわれる「手術」「放射線療法」「化学療法」によるがん治療が行われていますが、初期の段階でがんが発見されない限り、その治療は困難を極めます。そこで既存のがん治療を助ける「補完医療」という考え方が近年評価され始め、中でもがんに立ち向かうために欠かせない免疫を上げる方法としてさかんに研究が行われたのが、“キノコ”を用いた免疫療法です。
マイタケ抽出成分MDフラクション
キノコ類には抗腫瘍効果があるといわれ、シイタケの抽出成分レンチナン、カワラタケの抽出成分PSKはすでに抗がん剤として認可されています。しかし、実験の結果、テストした16種のキノコの中で最もがんの増殖・転移を抑えたのがマイタケ抽出成分であるMDフラクションでした。いずれもβグルカンという特殊な構造を持った多糖体ですが、MDフラクションの場合はβ1・6結合を直鎖として、ここにβ1・3結合した分岐鎖を持っていたのです。枝分かれが多く、いわばたくさんののれんがぶら下がっているような構造です。そこに免疫を担う細胞がぶつかり、シグナルを送る刺激を受けやすくなるため、免疫反応が活性したのではないかと考えられています。動物実験の結果では特に乳がんや肝がん、肺がんの増殖および転移に強い抑制効果が見られました。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-6 マイタケの健康力』より