
実だけじゃない、ソルガムの「カスケード的利用」
ソルガムが「サステナブルな穀物」として注目される理由に、「捨てるところがない」という特徴があります。穀物というと、食べる部分である実だけに目が向きがちですが、ソルガムは茎や葉、収穫後に残る部分まで幅広く活用できる作物です。このように、一つの資源を用途を変えながら段階的に活用していく仕組みを「カスケード的利用」と呼びます。


食からエネルギー、そして農地へ
まず、穀実は食用として利用できます。粉にしてパンや麺、菓子に使ったり、粒のまま米に混ぜて炊いたりすることができます。次に、収穫後に残る茎や葉は、キノコの培地、家畜の飼料、建材や紙素材などとして活用することができます。さらに、しぼりかすや廃棄部分はメタン発酵によってバイオガスへと変えられ、発電や熱利用のエネルギー源になります。そして発酵後に残る消化液や残さは、有機肥料として農地に還元することができます。
つまりソルガムは、「食べる」「使う」「エネルギーにする」「土へ還す」という循環を、一つの作物で実現できるのです。
少ない水でも育つ、ソルガムの強さ
また、ソルガムは栽培時の環境負荷を抑える可能性がある作物としても注目されています。乾燥や高温に強く、少ない水でも育ちやすいため、水資源の不足が課題となる時代に適した作物といえます。栽培条件によっては、トウモロコシや小麦と比較して、より少ない水で栽培できることも報告されています。食料としてだけでなく、資源、エネルギー、土づくりにまで貢献するソルガム。まさに、地球環境を考える時代の完全活用型穀物といえるでしょう。
栄養書庫発行 : 『QUICK SERIES Vol.2 ソルガム 健康にも地球にも優しいスーパーフード』より















