
認知機能スコアとルテイン、ゼアキサンチンの血中濃度の関連性
Feeney らはアイルランド在住の50歳以上の人々の健康調査を目的としたコホート研究の中で、男女4,076名を対象として、初回調査時の認知機能スコアとルテイン、ゼアキサンチンの血中濃度の関連性を評価し、2017年に発表しました(コホート研究:特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を一定期間追跡し、対象とする疾病の発生率を比較して、要因と疾病発生の関連を調べる研究)。
その結果、ルテイン、ゼアキサンチンともに、血液中の濃度が高くなるにつれて認知機能が改善することが確認(表1)され、ルテインとゼアキサンチンの摂取が認知機能を改善する可能性が示唆されました。
■ルテインとゼアキサンチンの濃度が高くなると認知機能が改善される(表1)

神経活動の活性化とルテイン、ゼアキサンチンの関連性
同年に、Lindbergh らは、ルテインとゼアキサンチンが神経活動を活性化させるか、について検討しました。
64〜86歳の44名の健常な高齢男性と女性に対して無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験を実施し、プラセボ群(14名)とルテイン(10mg)+ ゼアキサンチン(2mg) 群(30名)で1 年間の投与を行い、MPOD(黄斑色素光学密度)、言語学習能力(認知機能)と神経活動を画像化した比較を行いました。
その結果、言語学習課題の成績はルテイン+ ゼアキサンチン群で安定しており、MPODも増加、画像からは脳の活性化が確認されました(図1)。これらのデータはルテインとゼアキサンチンの投与が健康な高齢者の脳の特定領域で、神経応答や血流を増加させることを示唆しています。
■言語学習中の脳活性の画像化(図1)

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-24 マルチカロテノイドの健康力』より





