冷え性の原因は血の巡り
寒い冬はもちろんのこと、クーラーの効いた屋内で過ごす夏など、季節を問わず、冷え性に悩む女性は珍しくありません。体温が低い場合、手足やお腹が冷えている場合など症状や原因はケースバイケースですが、要因のひとつは、血の巡りが悪いことだと考えられています。
血小板の凝縮を抑制し、血流をよくする
麹菌発酵大豆イソフラボンには、血小板の凝縮を抑制する働きがあり、赤血球が重なったコインのようにつながる「連銭形成」を改善して血流をよくする効果が認められています。アグリコン型イソフラボンが吸収されるピークは摂取後約2時間であるため、血液サラサラ効果も同じく摂取後2時間ほどで現れます。
不妊症対策の基本
この血流改善こそ不妊症対策の基本。血液は全身を巡って新鮮な酸素や栄養を届けます。血流が滞ってしまうと、当然卵巣や子宮も栄養が不足してしまうのです。妊娠しやすい体を作るには、ホルモンバランスを整えるほか、抗酸化作用の高いものを摂取して細胞を若々しい状態に保ったり、血流をよくして冷えを改善したりすることが大切です。
受精卵が着床しやすい環境に麹菌発酵大豆イソフラボン
さらに不妊治療の際、「受精」は顕微鏡下で可能でも、受精卵が女性の子宮内膜にもぐり込む「着床」は難しいといわれています。うまく着床するには、いくつかのサイトカイン(細胞間情報物質)が必要ですが、その代表的なものが「LIF」と「TGF-β」。研究報告によれば、子宮内膜細胞に麹菌発酵大豆イソフラボンを添加したところ、LIFは12倍、TGF-βは5倍に増加し、さらに受精卵が着床するときに接着剤のような働きをする「グリコデリンタンパク質」も増加することが認められました。
エストロゲンやプロゲステロンの分泌に伴い産生されはじめ、受精卵の着床を促す。LIFの分泌が着床の第一歩となる。
細胞を増殖させる働きがあり、子宮内膜において受精卵の発育を助けている。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-20 麹菌発酵大豆イソフラボンの秘密』より