※過去の記事を再編集しています
生活スタイルの乱れは24時間周期のリズムを乱す
「朝食を抜き、その日の最初の食事が昼食で夕食を食べる時刻も遅い」といった生活スタイルは睡眠・起床・食事というからだの24時間周期の自然なリズムを乱し、体重増加をまねきます。また中性脂肪やLDLコレステロールが増え、血管にも悪影響を及ぼします。
強い空腹感はドカ食いしがち
朝食をきちんと食べる人の血糖値の上昇は穏やかで、インスリンなどのホルモン分泌が適量の範囲で推移します。朝食をとらず、昼食から夕食までの時間が長いと、強い空腹感で夕食をドカ食いしがちです。すると、血糖値の急上昇によってインスリンが大量に分泌され、急激に糖質が取り込まれます。これらは脂肪としてからだに蓄えられて肥満になります(図1)。
■血糖値の急上昇急下降とインスリンの関係(図1)
血糖値やホルモンが極端に上下してしまうと
また急上昇した血糖値は大量のインスリンの作用で急降下し、再び強い空腹感に襲われてドカ食いを繰り返します。その結果、血糖値や糖代謝に関係するホルモンが極端に上下し、糖化を過度に進めてしまいます。さらにインスリンを分泌している膵臓に大きな負担がかかって、糖尿病をはじめとしたさまざまな病気のリスクが高まるのです。
極端な空腹の時間を作らない
「空腹からドカ食い」のサイクルは血糖、インスリン、中性脂肪、コレステロールの値を増加させ、肥満や糖尿病、心臓病などに関わるホルモンに悪影響を及ぼします。
どうしても食事の間が長くなってしまう人は、間食をして極端な空腹の時間を作らないようにしましょう (図2)。血糖値変動の幅を穏やかにすることが余分な糖を作らない方法なのです。
■間食をいれて血糖値の変動幅を抑制(図2)
栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-01 抗糖化ってなに?』より