眼の中と後頭皮質の含有量は比例
胎児の眼の網膜は成長過程で脳といっしょに作られ、視神経を通して脳と繋がっています。
図1は後頭皮質のルテイン量と、眼の中のルテインとゼアキサンチンの含有量の関係を示したグラフです。
このグラフから、眼の中のルテイン量が増すと、後頭皮質の中のルテインとゼアキサンチンの含有量も増加していることがわかります。
■網膜と後頭皮質のルテインとゼアキサンチンの量(図1)
MPOD値が高いと視覚処理が早い
この他にも、眼の中のルテイン、ゼアキサンチンと脳の関連性に注目した研究が数多く実施されてきました。
眼の中のルテイン、ゼアキサンチンの量(密度)であるMPOD(黄斑色素光学密度)と脳の認知機能の関係を調べた実験もその一つでした。
この研究からはMPOD値が高い被験者は低い被験者よりも反応速度が高く、視覚処理が早かったという結果が出ました。
ルテインとDHAの試験を実施で、ともに改善
また最近の研究では、高齢女性に「1日12mgのFloraGLO®ルテインと、ドコサヘキサエン酸(DHA)」「同量のルテインとDHA」のどちらかを補給する試験を実施したところ、ともに被験者は言語流暢性が改善したという結果も報告されています。
脳とルテインの研究は今後数年間で、ますます研究が進んでいく分野と言われています。
■網膜~後頭皮質までのつながり
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-10 ルテインの秘密』より