カロテノイドの摂取量と骨密度の関係
Heyhoeらはカロテノイドの摂取量と骨密度の関係を調査しました(下図)。女性8,318例を調べた結果、カロテノイド摂取量が増えると骨密度も増加することが確認されました。平均 59歳、113,929例の女性の調査では、βカロテン/ルテイン/ゼアキサンチンの高摂取(1日25mg以上)を続けると手首の骨折頻度が低下しました。
大腿骨頭部の骨折頻度の調査
また、平均60歳、11,510例の男性を対象にした調査では、αカロテン、βカロテンの血中濃度が高い群(各160,383μg/L以上:μgは1gの100万分の1)で大腿骨頭部の骨折頻度が低下したことが確認されています。
カロテノイドの高摂取と骨折頻度
さらに、Xuらが7つの観察研究(約145,000例)の食事調査からカロテノイド摂取量またはカロテノイド血中濃度と骨折の関係を評価した研究では、βカロテンを高摂取すると重症骨折である大腿骨近部位の骨折頻度が低下することが分かりました。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-24 マルチカロテノイドの健康力』より