加齢と共に筋肉が減ると体も顔も老けていく
筋肉は筋繊維という繊維状の集合体からできています。体を動かす骨格筋は運動をすると筋繊維が傷つき、タンパク質などで補強されて傷つく前より強く太くなります。
筋肉は生まれてから成長期まで増え続け、20歳ごろまで筋繊維は太く長くなっていきます。その後、20代を境に少しずつ減っていき、70代では20代の4割程度になると言われています(図1)。加齢と共に大きな筋肉が減ると、体形が変化し運動機能が低下するのと同様に、顔にある小さな筋肉も年齢と共に減っていくため、見た目が老けていきます。
■加齢による筋肉の減少(図1)
筋繊維の細胞数は生まれた時から決まっていて、赤ちゃんの筋肉量は少なく立つことができません。成長ともに筋肉量が増え、20代をピークに40代から減っていき、70代で急激に減少します。筋肉は脂肪よりも重いため、筋肉が減って脂肪が増えても体重が変わらないので注意が必要です。
顔の30種類の筋肉
顔の皮膚と皮下組織の下には30種類もの筋肉があり、代表的なものに眉毛の上にある「前頭筋」、口の周りの「口輪筋」などがあります(図2)。顔の筋肉ときいて「表情筋」を思い浮かべる人は多いと思いますが、実は表情筋という筋肉はありません。表情をつくる顔の筋肉の総称を表情筋と呼び、顔にある筋肉が連動して表情をつくります。この表情筋が衰えるとその上にある脂肪を支えられなくなるため、顔のたるみやシワなどができるようになります。
■表情筋の種類と役割(図2)
表情筋は普段の生活で約30%しか使われておらず、マスク生活によって使う回数が減っているというデータがあります。表情筋を動かす機会が減ると筋肉が衰え、血液やリンパの流れが滞るため、栄養と酸素が皮膚に行き渡らず、コラーゲンの減少や肌のターンオーバーが遅れるなど悪循環になります。
筋分解タンパク質を抑制
プロテオグリカンコラーゲン複合体は、筋分解タンパク質を抑制することで全身の筋肉を減らさず維持することが分かりました。肌細胞を再生する作用とあわせて、オールマイティな内面美容の可能性が示唆されています。
年齢を重ねても若々しい肌をキープするプロテオグリカンコラーゲン複合体に、美容業界が大きな注目を寄せています。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-35 プロテオグリカン非変性Ⅱ型コラーゲン複合体の秘密』より